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執筆者の写真長友 努

EUROより、コパアメリカより面白いサイバーのサッカー

U-13監督の長友です。

前回のブログで、U-13のサッカーを観るのが、めちゃくちゃ面白くて、今行われているEUROやコパアメリカを観るより面白いと本気で思っています。その真意について少し伝えたいと思います。


どこも似たサッカーばかり・・


今のサッカーは、勝利至上主義や合理的なサッカーになっています。

リスクを極力減らしすため、攻撃はサイド攻撃が主流で、足の速い選手、ドリブラーがサイドを突破してのクロスボール。。。

自陣でのボールはロングボールを多用し、競り合う場所、こぼれ球を拾うためのデザインがされており、セカンドボールを拾ってから攻めるなど、ロングボールを蹴れる選手の質や、ヘディングの競り合いを求められたり、超テクニシャンでも攻守に渡って献身的な運動量が当たり前。

スーパーアスリートと、チームのルールを守って堅実に遂行できる選手が求められています。


これが、私のサッカー感において、どこのチームもほとんど同じで観てても面白くないんですよね。。。


昔でいう、ロナウジーニョやジダン。日本でいうなら小野伸二のような10番といわれるファンタジスタ、人を魅了するサッカー選手が本当にいなくなりました。。。


試合を観てても、こうして、あぁして、こうなる・・・みたいな観ていても今後の展開が予想できてしまって物足りないんです。。。


『えっ、なにそれ??』

『マジっ!!』

『すごっ!!!』


みたいな予測不可能なプレーでワクワクを感じなくなってしまいました。


現代サッカーは、個の能力に依存しすぎていて、アスリートじゃないと活躍できないとなると、子どものサッカー離れが増えたり、似たようなサッカーばかりではサッカーファンが増えていかない、人気が低迷するのではないかと勝手に感じています。


身体が小さくても、足が遅くても、スペシャルなテクニシャンでなくても、サッカーを楽しめて

、結果を出せるものを伝えていきたいし、それを実現させてあげたいんです。



一つの例ですが、先日のU-13リーグで、自陣からセンターバックからの繋ぎで、ワンタッチプレーでパスを4.5本を繋いで中央攻撃からGKと1対1を作り出したシーンがあったのですが、そのときに私は鳥肌がブワッとたったんですよね。


まず、ゴールへの最短距離の中央は、相手が固めるため、空いてるサイドから攻撃するのが主流ですが、あえて狭い中央突破でを行い最短距離でゴールに迫り、選手同士が近い距離感で全てワンタッチプレーでおこなわれるという、プロの世界でもあまり観られない光景で、めちゃくちゃ興奮したんですよね。。


『うまっ』

『すごっ』


と、本気で思いました。


結果もついてきてないし、実際に観戦しているかたは、もっとガツガツ攻めてほしいとか、何か物足りなさを感じているかたもいらっしゃると思いますが、今起きているプレーの現象はとても良い前兆と私は見ています。


まだまだ改善点はありますが、選手たちは困難な課題に素直に一生懸命向き合って頑張ってくれています。


そんな姿を見てすごく嬉しいし、最近は試合を観ていて本当に楽しいなと感じています。


勝ち負けにこだわりながらも、観ている人を魅了できるサッカーを選手たちが体現できるように引き続き伝えていきたいと思います。


サッカーはアスリートであったほうが優位なのは間違いありません。でも、そうでなくてもサッカーは楽しめるし、結果は出せます。


小学生、中学生年代は、身体の成長の早熟・晩成で差を大きく感じます。でも、身体の成長が追いついた時、一気に評価を覆すために、今のこの時間はとても重要です。


育成には時間がかかりますが、彼らの成長を楽しみながら応援していただけますと幸いです。

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