U-13監督の長友です。
1巻のほうで、大きく分けて2つのことを1年間かけて進めて行く話をさせてもらいました。
走り方のトレーニングや、ボールの止める・蹴るといった基本技術もやるのですが、圧倒的に大切で、時間を割いてやっていくのがドリブルになります。
よく、後ろから繋いでボールを保持してパスサッカーを目指すという話をよく聞きますが、だからパスの練習が大事かと言われたら、私はドリブルのほうが重要であり、駆け引きこそがもっとも大事であると考えています。結局、何をするにもドリブルが必要不可欠だと定義しています。ドリブルがあってこそ、パスが活きる!!
ドリブルといっても、1対1で相手をバンバン抜いていくということではありません。
戦わずに勝つ!!!
このためのドリブルになります。
細かいボールタッチも大事ですが、
ボールを触らない
足元にボールを置かない
上記のドリブルが重要な場面も多くありますし、
相手DFに複数の選択肢を与えて、困らせたり、寄せてこないようにするために、
身体の向き
身体の起こし
目線
といった足元以外のものも有効に活用しなければなりません。
入団してから多くの駆け引きを伝えていきますが、それを実際に使いこなして、試合を楽しむために、1人1人が責任を持ってドリブルやボールタッチを上達してください。
前置きが長くなりましたが、実際に行うトレーニングや、やってほしい自主トレについてお伝えします。
リフティング
まずはリフティングですが、
インステップ交互50回
インサイド交互50回
モモ交互50回
アウトサイド交互25回
ヘディング50回
これは、できればサッカーが上手くなるわけではないですが、普段の努力を目に見える形で評価できます。やればやった分だけ上達します。
セレクションをしないサイバーステーションでは、やる気のある選手、努力している選手を優先的にチャンスを与えます。多くの試合に出るチャンスや上のカテゴリーに呼ばれるためには必須条件になります。早く達成できたほうが、結果的に多くの経験を積み成長につながります。
セゾドリ
滋賀県にある『セゾンフットボールクラブ』がやっているドリブルメニューです。過去に14名のプロサッカー選手を輩出し、乾貴士選手が代表的な選手ですが、野州高校に多くの選手を送り出しているチームになります。
狭い局面でも、慌てずに顔を上げて、ボールを失うことなく、相手の逆をついたり、パスを使ってチャンスメイクするために勝手に採用させてもらっています。一部、ロンド用に変化させてあるメニューもありますが、概ねこのトレーニングになります。
このトレーニングは、通常練習に組み込みますので、自主トレの必要はありませんが、入団前にイメージしておくと、スムーズにトレーニングに入れると思います。
動画はこちらになります。
サイバーの選手用に見やすいよう勝手に編集したものですので、限定公開となってます。
興国式ボールコーディネーション
次は、自主トレで積極的にやってもらいたいボールコーディネーションになります。
約10年間で30名以上のプロを輩出した興国高校の朝練メニューの一部になります。興国高校では、このボールコーディネーションができないと、上のカテゴリーに呼ばれません。というより、できないとついて行けません。
このトレーニングは、足首やヒザの柔らかさ、ボールタッチの向上も当然なのですが、2軸動作といって、片足でしっかりバランスを取り体重移動をスムーズにして、技術を発揮しやすくしたり、普段生活をしていて使わない筋肉(特に後ろ向きの動作)を鍛えて、360度動き回るサッカーに必要な筋力や動きを覚えさせるために必要になります。
できる限り早く上手くなるためには、脳への刺激が必要で、脳がトレーニングの内容に慣れてしまうと成長速度を上げることにつながりません。
ですから、5号級でやったら、次の日は、3号級や4号級であったり、ゴムボールであったり、いつもと違うフィーリングで自主トレすることで効果的に成長することができます。
最初は、慣れるためにチームの練習にも組み込みますが、基本的には時間がもったいないのでやりません。自主トレで成長してもらい、効果は先ほど説明したセゾトレや、実践に目に見えて分かりますので、まずは1年間頑張ってほしいです。
自主トレですから、強制するつもりはありませんので、本気で上手くなりたいから自主トレするという選手は積極的に行ってください。
多少、トレーニングメニューに変化を与えていますが、概ね参考になる動画を編集したものはこちらになります。こちらも、勝手に加工編集したものですので、限定公開になっています。
10期生のみなさんが、本気で楽しいと思えるサッカーができるように、私も頑張りますので共に成長できるように頑張っていきましょう!
Comments