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執筆者の写真長友 努

『1巻』10期生のみなさんへ

U-13監督の長友です。

入団式まで1ヶ月を切りました。27名が揃って一緒にサッカーができることを非常に楽しみにしています。


現状、U-12は自由参加となっておりますが、頻繁にトレーニング参加してくれる選手の数名は急成長を見せてくれて、私がすごくワクワクしながららU-12のメンバーを見ています。


家庭の都合や、入団してからと考えている選手もいるといますので、詳細は入団してから伝えていきますが、スタートダッシュを決めたい選手のために育成方針について簡単に書かせていただきます。トレーニングしてほしい動画のURLも添付しますので、意図を理解して、意識の高い選手は自主トレメニューとして活かしてください。


文字に起こすとかなり長くなる為、記事を分けて掲載します。1年間の指導方針の大事な部分ですので10期生の選手のみんなは頭で考えながら読み進めてほしいなと思います。スピードやパワー、フィジカルで劣っていても関係なくみんなが活躍するためのものですから、本気で楽しむ気持ちをしっかり持って入団に備えてくれたら嬉しいです。

 

【ポジショナルプレーとロンド】


サッカーにおいて、1年間を通して伝えていくこととして、大きく分けると2つ。ポジショナルプレーとロンドになります。


ポジショナルプレーとは

ポジショナルプレーとは、ピッチ上で優位性を確保し、敵のストロングポイントを打ち消し、勝利を手にしていくための考え方になります。


ボールを保持するためのポゼッションや、ボールを失った時には、選手たちはすぐにボールを奪いかえすために、正しいポジションを取り、すぐにボールを奪い返せない時には、カウンターを受けないために、やはり正しい位置につく必要があります。


守備か攻撃かという発想ではなく、守備と攻撃をセットで考えていきます。


先ほど、優位性を確保すると書きましたが、ピッチ上には3種類の「優位性」があるとされています。


  1. 「数的な優位」

  2. 「質的な優位:選手のクオリティがもたらすアドバンテージ」

  3. 「位置的な優位性:ポジショニングの組み合わせがもたらす効果」


ポジショナルプレーで得られる3つの優位性は、すべてが同じ価値というわけではなく、むしろ2番目の要素と3番目の要素、優位性の組み合わせによって、相手の数的優位さえ覆していくことになります。


複雑というわけではないですが、非常に細かい点にまで注意が行き届いていて、整っていなければなりません。


8人制から11人制に変わるこのタイミングで、他のチームと差をつけるためにとても重要になります。


ロンド

ロンドとは、相手を圧縮(1箇所に密集させる)させて置き去りにしていく戦い方になります。


一般的なサッカーの攻撃は、相手の裏を速くつくことを目的とします。そのため、早いパスを使って、守備側は中央を固める為、外への早いパスを、クロスボールが多くなります。相手の守りの戻りが速いと、相手が待ち構えてるところに放り込む攻め方になりがちです。


ロンドは相手を集めてから置き去りにする戦い方のため、必ず速く攻める必要性はなく、フィジカルに頼る必要性も低くなり、しっかり理解できれば、誰でも活躍し、相手を圧倒します。ちなみに、ロンドがしっかりできている条件として、ボール支配率が80%になります。数字でも分かる通り、かなり難しく、チーム全体の理解度と、足元の技術がしっかりしていて、顔が上がり、どんな相手でも余裕を持ってプレーできる選手が揃わないとできません。実際に1年間のトレーニングで実行するのは困難ですが、今後の日本サッカーに必要になってくるものになるのは間違いないので、できなくても理解度を上げるために行います。日本サッカーの常識が変わるプレーになりますので、きちんと考えてトレーニングについてきてください。


『2巻』へ続く


上記が大きく分けて目指すものになりますが、これを実行するために、絶対的に必要なことが、


【ドリブル】


になります。ドリブルができなければ、パスサッカーも何もかもできません。そのためのトレーニングについて、次に書きますので、こちらもしっかり読んで、自主トレに活用してください。


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