U-13監督の長友です。
早速、本題に入ります。
私は、指導ではなく、育成を重んじています。
育成と指導の違いは、時間軸とアプローチです。指導とは、ある目的や方向に向かって教え導くことで、短期的な視点になります。
育成は長期的な視点で、対象者が気づきを得て能力開発ができるよう、アドバイスや方向づけを通じてアプローチします。
そして、私の目指す育成とは、サッカーだけでなく、将来大人になって、1人で食べていける、生きていける自立した大人を指します。
例えば、リフティングで5種目クリアを上のカテゴリーにあがる条件としています。
最近は、リフティングのテストは行っていないですし、今後も基本的にはやらないと伝えています。
そうすると、どうなるか・・・
ほとんどの選手がやりません。。。
現実、27名の選手がいながら、誰1人として、できましたと報告してくる選手はいません。
私が、『今月中にこれだけやりなさい!』と指示をだせば、多くの選手はクリアして報告してきていることでしょう。
指導であれば、これで構いません。
私の考える育成であれば、これではいけないんです。
5種目やらなければならないと決まっているのだから早くクリアしなければ・・・
誰もやってないから、今、頑張ってクリアしたらみんなと差をつけられるからチャンス
など、自分で考えて、自分で判断して、自分で行動にうつせる選手になることを期待しています。
みんなやってないからやらない
言われないからやらない
残念ながら、そんな大人になれば、この先の人生苦労することが多くなると考えています。
社会にでれば、みんなと一緒、誰でもできることはロボットがやります。
言われたことしかできない大人は、あなたじゃなくても他にたくさんいます。
唯一無二の存在になるには、今の状況、これからの未来を見据えて考えて判断して行動する力が必要です。
そして、明日、U-13リーグでセブン能登さんと対戦します。
これまで、一度も勝ったことがありません。
だからこそ、私は、セブン能登戦を唯一、ダービー戦と捉えて、絶対に勝ちにこだわる試合としています。毎年、選手に伝えています。
今回は、小松で現地集合ということで、保護者への負担がかかるため、少数の選手で挑むと判断しました。
そして、メンバー編成は、
声を出して闘える選手
この1点に絞って選考しました。
私のサッカー人生、現役プレーヤー、指導者として30年以上関わってきて、声がでない(コミュニケーションがとれない)選手で凄いと感じた選手は1人もいません。あくまでも私の考えですが・・・でも、あながち間違えではないと思います。
今回のセブン能登戦は、絶対に負けたくない相手だからこそ、大袈裟ですが、命を預けられる選手を選んだつもりです。
私がピッチでプレーできない以上、コミュニケーションをとって闘ってくれる選手に試合を託したいと考える指導者であるということです。
普段のリーグ戦では、リフティングのクリア数であったり、試合の理解度、足の速さ、身体の大きさ、練習態度などなど、その都度、選考基準は状況に合わせて選考しますが、
今回のようなこだわりのある試合、負けられない大会などが年に数回だけありますが、そのときは、今回と同じように、コミュニケーションをとって、闘える選手が最優先になります。
今の段階で、声が出せない選手は、最後まで変わらないことが多いです。
将来、大人になってもコミュニケーションスキルは、なくても大丈夫なこともありますが、やはり人と人との助け合いですからコミュニケーションは必要となることが極めて多いです。
覚悟を決めて、変わるなら今です。
指導者が変われば、選考基準が変わりますから、関係なくなることもあるでしょう。
でも、今は私が担当です。
いきなり一気に変わることが難しい選手も多いでしょう。少しずつでも構いません。頑張りましょう!!!
ちなみに、コミュニケーションはピッチ内、練習だけではありませんよ!!!
監督やコーチにわからないことや、困ったことを、そのままにせず質問にくることもコミュニケーションです。
これまでに、10期生の選手から相談された選手は3名です。
ということは・・・
あぁ、ちょこっとつぶやいて終わるつもりが、心の内、心の声をつぶやきすぎてしまった。。。
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