U-13監督の長友です。
記録的な春の暖かさとなっていますが、また寒さが戻り、北陸では雪の可能性もあるようです。
感染症が流行っていますし、寒さが戻るとなると、体調を崩しやすくなりますから、U-13メンバーについては、大会直前ですので体調管理にはくれぐれも気をつけてください。
今回は、アントールカップ直前になりましたので、私の現在の心境について少し語りたいと思います。
私が、FCサイバーステーションU-15のスタッフとして参加させていただいたのが、3期生の1年生で夏休みの嬬恋遠征からになります。当時は、U-13のコーチとしてサポートに入っていましたが、当時の監督が仕事の関係で練習参加があまりできなかったこともあり、サポートでありながら指揮をとることが多くありました。
初めて3期生は最初は全く試合に勝てず、内容としてもボロボロだったことを今でも鮮明に覚えています。
U-13としてのカップ戦というのは、このアントールカップしかありませんので、1年間かけて選手たちが成長した姿を結果として残したいと考えており、私としては、唯一、勝ちに強くこだわる大会になります。
その3期生が本当によく頑張ってくれて、結果は3位という好成績でした。
3期生の時は、とにかく勝たせてあげたいという一心で、相手をスカウティングして、相手の攻撃パターンや弱点などを見つけ、選手に対して、やったことのないポジションをその試合だけやってもらったり、プレーを限定して指示を与えたり、悪く言えば選手の自由を奪ってしまった形でした。
結果は好成績でしたが、選手の育成という部分に関して、勝ちにこだわることはサッカーというスポーツですから当たり前なのですが、私としては、選手を締め付けてまで勝つことが素直に喜べず、特にU-13という年代でこだわりすぎるのは私としては違うなという決断になりました。
それから、悪戦苦闘が始まり、
・楽しく
・自由に
・選手主体で
・試合にボロ負けでも成長優先
など、試みてきましたが、上手くいかず、三浦泰年さんや、星稜中で全国制覇した岩下先生はじめ、スタッフとのコミュニケーションをとっていくことで、私としての指針が定まり、
・基本技術の徹底
・11人制サッカーにおける基礎知識の徹底
・定めたプレーの基準に対してできていないことには厳しく求める
この3点を集中して指導に当たることで、選手の成長と試合の結果にも繋がると確信し今に至っています。
今のU-13にやってもらってもらっている試合のプレーモデル【試合において様々な状況の中でどのようなプレーを優先的に行うか、大まかな方向性をチームとして示すもの】
については、本来は格下の相手に勝ち点を取りこぼさないやり方で、勝率を下げて負ける確率を高くするようなプレーを成長のために選手に求めています。絶対に勝たなければならない試合ではリスクが大きいものになります。格上や、同じレベルの相手に対してはかなり難しいものになります。
それでも、このアントールカップでは、そのスタイルを変えるつもりはなく、これまでやってきたことを徹底してやってもらいますが、勝ちにこだわることも忘れず、選手にはリスクを考えて『逃げる』という選択肢も増やしていいよと伝えています。
結果は時の運もありますし、勝ちにこだわるとなると、選手はこれまでにない緊張を感じて、カチカチに固まって本来の力を全く出せない選手もでてきます。
そんな中でも選手たちは一致団結して、勝利を目指して一丸となって戦ってくれることと思います。
観戦しに来てくれた人たちに感動を与えるプレーができると信じています。
怪我人がいたり、力及ばずピッチに立つことができない選手もいるかもしれません。
それでも、チームのためにやれることはありますし、その悔しさは次のカテゴリーで見返してほしいと思いますし、こういった経験は後に大きく成長させてくれます。
9期生と約1年間を共にして、こうしたらもっと良かったかなということはありますが、全力で選手一人一人と向き合い、後悔のない時間を過ごしたと感じています。この1週間で私にできることは、チームが一つになって目標に向かって全員で闘うためのモチベーターとして関わることくらいかなと思います。
選手たちが勝利に向かって全力プレーする姿を応援していただけたらと思います。
9期生が入団して初のトレーニングマッチの動画URLを添付しておきます。
選手たちの成長した姿を楽しみに観戦してみてください。
9期生初TRM(vsTON)25分1本目
9期生初TRM(vsTON)25分2本目
9期生初TRM(vsTON)25分3本目
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